劇作家・北村想の新作が寺十吾の演出で、久々にシス・カンパニー公演に登場！
北村想ならではの大胆な発想と心地よく響く軽妙な語り口で、
記憶を失くした名探偵（井上芳雄）とその相棒（鈴木浩介）の新たなバディ・ストーリーが誕生した！
過去から現在へと連なる謎が眠る森で、
－井上小百合、岩男海史、瀧内公美、大谷亮介－それぞれの謎が二人を待ち受ける…。
男の名は、
そして、何かとこの探偵を支えてきたのが、高校時代からの親友で、現役の医師である
ある時、探偵が残した「キキュウの依頼あり、出かける」との書き置きを見て、楯鉾は彼を追いかけ、深い森へと迷い込んだ。
そこで、傷を負い深い眠りについた探偵・法水を見つけ出したのだが、目覚めた探偵はあたりを見回し、こう口を開いた…
「誰だかワカラヌ私は、何処だかワカラヌここで何をしているのだ…」
探偵は、この”迷いの森“から何の依頼で呼び出されたのか…。一体、依頼者は誰なのか…。
記憶を失くした名探偵とその親友は、出口の見えない森の奥深くへ歩を進める…
そこに次々と現れる謎に満ちた人々は、現実なのか、はたまた忘却の記憶が生んだ幻なのか…
<作>北村 想
劇作家。戯曲だけでなく、小説、童話、エッセイ、シナリオ、ラジオドラマ、コラムなど、その活動範囲は広い。
劇団「T.P.O師★団」「彗星’86」などを経て、1986年から2003年まで劇団「プロジェクト・ナビ」を主宰。主に、名古屋、大阪を拠点に活動を展開し、96年にはＡＩ・ＨＡＬＬ（伊丹市立演劇ホール）で劇作家養成講座「伊丹想流私塾」を開塾。20年以上に渡るこの活動が、関西の若手劇作家に与えた影響は計り知れない。84年に『十一人の少年』で岸田國士戯曲賞、89年『雪をわたって・・・第二稿・月のあかるさ』で紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。2012年にシス・カンパニーにて、現代演劇の伝説的名作『寿歌（ほぎうた）』（79年発表）を上演。それをきっかけに「日本文学シアター」シリーズが誕生。翌年、太宰治未完の絶筆作から想を得た戯曲『グッドバイ』を上演。『グッドバイ』は、現役の演劇記者がその年に上演されたもっとも優れた新作戯曲を選考する「鶴屋南北戯曲賞」に輝いた。その後、シリーズでは、夏目漱石『草枕』、長谷川伸『遊侠 沓掛時次郎』、能を題材にした『黒塚家の娘』、江戸川乱歩『お蘭、登場』、坂口安吾『風博士』と６作を発表。人気シリーズへと成長させた。2020年に初めてシリーズを離れ、宮澤賢治を題材にしたオリジナル戯曲『ケンジトシ』を上演予定だったが、コロナ禍で上演延期が決定。改めての上演が心待ちにされている。その他、近年の作品には、『さよならの霧が流れる港町』、『アトリエのある背中』、『RE：IN 雨のなかへ～2019年七月五日アパート北村荘103号室の出来事～』、『Ａ列車に乗っていこう』、『戯曲・アリス人形館』などがある。
<演出>寺十 吾
1964年京都府生まれ。92年劇団「tsumazuki no ishi」を旗揚げ。主宰として作・演出・出演の3役をこなしている。劇団以外の外部演出も多く、「日本文学シアターシリーズ」以外の北村想作品演出は『虎☆ハリマオ』『悪夢くん』などがある。近年の主な外部演出作には、前川知大作『関数ドミノ』、キム・ミンジョン作『渇愛』、ハロルド・ピンター作『誰もいない国』、クレイグ・シルビー原作『ジャスパー・ジョーンズ』、井上ひさし作『父と暮らせば』、ピーター・シェーファー作『あなたの目』、秋之桜子作『その男、ピッグテイル』、横山拓也作『目頭を押さえた』を手がけている。俳優としても、舞台・映画・テレビ出演など多方面で活躍中で、劇団以外の出演舞台には、『フォルケフィエンデ－人民の敵』(作：イプセン/演出：小山ゆうな)、『ライン(国境)の向こう』（脚本：古川健/演出：日澤雄介）、『真夜中の弥次さん喜多さん』（作・演出：天野天街）、『お勢登場』(作・演出：倉持裕)、『ベッドに縛られて』(作：エンダ・ウォルシュ/演出：扇田也)、少年王者館『１００１』（作・演出:天野天街）などがある。
美術・・・・・・・松井るみ
照明・・・・・・・・服部基
衣装・・・・・・・前田文子
音楽・・・・・・・坂本弘道
音響・・・・・・・岩野直人
映像・・・・・・・浜嶋将裕
ヘアメイク・・・・佐藤裕子
舞台監督・・・・・瀧原寿子
プロデューサー・・北村明子
東京藝術大学在学中の2000年にミュージカル『エリザベート』皇太子ルドルフ役でデビュー。高い歌唱力と確かな演技力で多くのミュージカルや舞台で活躍。また、コンサート開催や音楽番組への出演などの歌手活動に加え、司会業やラジオパーソナリティなどにも進出。幅広いフィールドで活躍中。近年は、ＴＶドラマ「半沢直樹」への出演が話題を呼んだ。最近の主な舞台出演作は、『日本人のへそ』、『首切り王子と愚かな女』、『ナイツ・テイルー騎士物語ー』、『リトルプリンス』など。
青年座研究所を経て、1997年に劇団青年座に入団。2004年まで在籍。多くの舞台、映像作品でも活躍し、その評価を高める。最近の主な出演作には、ドラマ『コントが始まる』、『緊急取調室』シリーズ、『ドクターＸ～外科医・大門未知子～』シリーズ、映画『仮面病棟』、『劇場版 奥様は取扱い注意』、舞台『ボーイズ・イン・ザ・バンド～真夜中のパーティ～』、『23階の笑い』、『ほんとうのハウンド警部』、『友達』などがある。1月期ＣＸドラマ『ミステリと言う勿れ』に出演。
2011年より20年4月まで「乃木坂46」一期生メンバーとして活躍。グループ在籍中の14年に舞台『帝一の國』に出演以降、『すべての犬は天国へ行く』、『ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ』、『フラガール-dance for smile-』など、多くの舞台に出演。卒業後も、俳優としての更なる飛躍を目指し、舞台に積極的に出演している。最近の主な出演舞台に、『ＤＩＳＴＡＮＣＥ』、『カチカチ山』、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』、『ゴールドマウンテン』などがある。
オンシアター自由劇場を経て、
1986年「役者集団東京壱組」を旗揚げ。91年『分からない国』、『火男の火』などの企画・演出で第26回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。以降プロデュース公演や映像にも活躍の場を広げる。最近の主な出演台に、第28回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞した『All My Sons』、『セールスマンの死』、『母 MATKA』、『海王星』などがある。他に映画『ダンスウィズミー』、『毎日爆裂クッキング』、ドラマ『三ツ星洋酒堂』、『欠点だらけの刑事』などがある。
オーディションで主演を射止めた2014年公開映画『グレイトフルデッド』で大きな注目を浴び、続く映画『日本で一番悪い奴ら』での好演を経て、主演映画『彼女の人生は間違いじゃない』、『火口のふたり』、『由宇子の天秤』などで決定的な高い評価を獲得。また、ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』、『二月の勝者』をはじめ、人気ドラマでも気になる存在感を発揮。今、最も目が離せない俳優である。22年1月にはミュージカル『IＮＴＯ ＴＨＥ ＷＯＯＤＳ』に出演する。
衣装家の両親の元に生まれ、幼少より芸能と携わる。16歳より演劇の衣装助手として活動を開始。18歳より俳優活動を始める。演劇団体アヴァンギャルド×コンプレックス代表。新国立劇場演劇研修所10期修了。現在は、俳優のほかに舞台衣装や服飾デザイナーとしても活動している。近年の舞台出演作に、舞台『ＣＯＵＰＬＥＳ冬のサボテン』、『泣くロミオと怒るジュリエット』、『投げられやすい石』、『日本人のへそ』、『友達』、『モンローによろしく』などがある。
企画・製作：シス・カンパニー
東京公演
提携：公益財団法人せたがや文化財団/世田谷パブリックシアター
後援：世田谷区
大阪公演
運営協力：サンライズプロモーション大阪
お問い合わせ
シス・カンパニー
TEL：03-5423-5906
(平日11:00～19:00)
