ケラリーノ・サンドロヴィッチ写真 劇作家、脚本家、演出家、音楽家、映画監督として、多方面で才能を発揮しているアーティスト。1963年東京生まれ。
横浜放送映画専門学校(現・日本映画学校)を卒業後、学生時代からの愛称KERA(ケラ)の名前で、ニューウェーブバンド「有頂天」を結成。'86年にメジャーレーベルデビュー。インディーズブームの真っ只中で音楽活動を展開。
'80年代半ばから演劇活動にも進出。劇団「健康」を経て、'93年に「ナイロン100℃」を結成。結成20年以上になる劇団のほぼ全公演の作・演出を担当。また、自らが企画・主宰する「KERA・MAP」「オリガト・プラスティコ」での演劇活動も人気を集める。'99年、『フローズン・ビーチ』で岸田國士戯曲賞、2002年、第1回朝日舞台芸術賞、'02年、『室温〜夜の音楽〜』で第5回鶴屋南北戯曲賞、及び読売演劇大賞優秀演出家賞などを受賞。シス・カンパニー公演では、'06年に初めての翻訳戯曲演出に挑んだ『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』(第14回読売演劇大賞最優秀作品賞受賞)、 '07年『禿禿祭』(構成・演出)、'10年『2人の夫とわたしの事情』(上演台本・演出)、'13年、本シリーズの第1弾の『かもめ』、'15年第2弾『三人姉妹』(ともに上演台本・演出)を手がけた。近年、ユニット公演、外部公演での活躍も目覚しく、'15年上演『グッドバイ』、'16年上演『ヒトラー、最後の2000年〜ほとんど、何もない〜』、『キネマと恋人』、『8月の家族たち』で、第66回芸術選奨・文部大臣賞(演劇部門)、第51回紀伊國屋演劇賞個人賞、第68回読売文学賞戯曲・シナリオ賞、第24回読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞している。'17年11〜12月には、「ナイロン100℃」での3年ぶりの書き下ろし新作公演が待機。話題を呼んでいる。また、'18年春公開の吉永小百合主演映画『北の桜守』で、劇中の舞台演出を担当。また、音楽活動にも意欲的に取り組み、ライブ活動も継続中である。
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