シス・カンパニー公演 瞼の母
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《公演概要》
昭和が愛した大衆文学の巨星・長谷川 伸の名作 『瞼の母』
一途に母を思う美しくも哀しい姿は、現代の日本人に何を語りかけるのか・・・
2年ぶりの舞台出演<草彅剛>と演劇界屈指の才能たちが共に描く、
日本人が愛してやまない永遠の物語
幼いときに生き別れた母親の面影を胸に、無宿の渡世人となって西に東に母を捜し歩く"
番場
(
ばんば
)
の
忠太郎
(
ちゅうたろう
)
"。
そして、渡世人風情の息子の出現に、歯を食い縛ってつれなく拒絶する"母おはま"。
昭和が愛した大衆文学の巨星・長谷川伸が描いた『瞼の母』ほど、昭和5年(1930)の初演以来、あらゆるジャンルで 幾たびも姿を変え、多くの日本人の涙を誘ってきた物語はありません。歌舞伎、新国劇、新派、剣劇、映画、テレビドラマ、講談に浪曲、歌謡曲と、その表現や見え方は実に様々。現代の若い世代には馴染みが薄いかもしれませんが、ある世代以上の日本人にとっては、『瞼の母』という表題や「番場の忠太郎」という役名は、まだ見ぬ母を慕う"代名詞"なのです。
しかし、この作品が、単なる「母を思うお涙頂戴芝居」だけだったならば、果たして、初演から80年近くの歳月を経た現代まで、これほど繰り返し演じられてきたでしょうか・・・・。 その"涙"の源泉には何が流れているのでしょうか・・・。
この度、シス・カンパニーでは、忠太郎の真っ直ぐな心情そのままに、日本人が愛してやまないこの世界に真正面から 向き合います!"股旅もの"が本来もつ、演劇的なダイナミズムに満ちたエンタテインメント性に、
演出:渡辺 えり
ならでは情感豊かで細やかな心情描写を加味。人生の浮き沈みや苦渋、善と悪、愛と憎しみなど様々な感情の狭間で生きる 人間たちのリアルな姿を描きます。そして、作者・長谷川 伸が託した思いに、演劇界屈指の才能たちと共に挑みます。
主人公・番場の忠太郎を演じる
草彅剛
は、2006年シス・カンパニー公演「父帰る/屋上の狂人」以来2年ぶりの 舞台出演を果します。前作では、その硬質で繊細な演技体で、二つの全く違う劇世界で生きる人物の輪郭をくっきりと浮かび上がらせ、読売演劇大賞優秀男優賞と杉村春子賞を同時に受賞するなど高い評価を獲得。彼は、「演じること」を超越し、「役を生きる」領域まで容易に到達し、舞台俳優としての天賦の才を鮮やかに示しました。
今回の忠太郎役は、ようやく探し当てた母への積年の想いを、つれなく拒絶された戸惑いと絶望に揺り動かされる役どころ。内側に無垢な魂を抱きつつも、任侠の世界に身を置くしかできない男の哀しく切ない運命を前に、彼ならではの新たな 忠太郎像を創り上げてくれることでしょう。
また、この舞台には、母・おはまを演じる
大竹しのぶ
を筆頭に、
三田和代
、
篠井英介
、
高橋長英
、
高橋克実
、
梅沢昌代
、
神野三鈴
、
西尾まり
、
冨岡弘
、
森本健介
、
塚本幸男
、
春海四方
、
遠山俊也
の百戦錬磨のベテランキャストが集結します。
そして、若手注目株
・
高橋一生
、この舞台で演劇デビューを果す市川團十郎の長女で日本舞踊市川流・
市川ぼたん
、映像でも活躍が著しい
野間口徹
、
福井博章
、青年座の
ひがし由貴
、演劇集団円の
岸昌代
を加え、物語には新たな生命が吹き込まれ、観客の前に甦ります。
親子間の凄惨な事件ばかりが続くこの現代・・・。78年前に描かれた日本人の姿は私たちに何を問いかけるのでしょう。
2008年シス・カンパニーがお届けする公演
「瞼の母」
に、是非ご注目ください。
[ お問い合わせ ]
シス・カンパニー (03)5423-5906
番号はお確かめの上、お間違えないようおかけください。