こまつ座&シス・カンパニー公演 ロマンス
SIS company inc. のプロデュース作品のご紹介
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《公演概要》

日本を代表する劇作家・井上ひさしの新作に、
人気・実力ともに"超級"俳優たちが集結!
「こまつ座」と「シス・カンパニー」が強力タッグを組み、
演劇界さえ予想もしなかった夢のビッグプロジェクトが動き出した。
この夏、新たな出会いから新たな伝説が生まれる!

 1983年創立以降、劇作家・井上ひさしの活動基盤として、数々の傑作舞台を送り出してきた「こまつ座」と、近年、斬新なアプローチで舞台プロデュースを仕掛けている「シス・カンパニー」が強力タッグを組み、夢のような顔あわせの企画が実現しました。
歴史をモチーフに数多くの傑作を生み出してきた井上ひさしが今回描くのは、医者でありながら、『三人姉妹』、『桜の園』などの歴史的な名作戯曲を遺したロシアの劇作家・チェーホフをめぐる人々の物語です。

井上ひさしの手で紡がれるこの劇世界に、今回、現代日本の演劇界でも屈指の演技力・歌唱力を兼ね備えた珠玉のキャスト陣たちが集まります。
その顔ぶれは、まず、大竹 しのぶ、 松 たか子 という日本が誇る演技派女優が奇跡の初共演を果たすほか、2006年度読売演劇大賞グランプリなど多くの演劇賞に輝く 段田 安則、舞台から映像に至るまで非凡な才能が光る 生瀬 勝久、そして、ミュージカル界の若きプリンス・井上 芳雄、多くの井上ひさし作品を強力に支えてきた・木場 勝己 という演劇ファン垂涎の贅沢な布陣です。この6人を、同じ舞台上で、同時に堪能することができるなんて・・・・嬉しい驚きを感じるキャスティングではないでしょうか。

井上作品の醍醐味のひとつは、心の共通言語<音楽>で語る独自の音楽劇スタイルだと言えます。
今回ももちろん、これまで多くの井上作品を手がけている演出家・栗山民也、音楽の宇野誠一郎らのスタッフ陣が、その魅力をふんだんに盛り込み、観客の皆さまにお届けいたします。そして、最強のキャスト陣が、その醍醐味に、より大きく新しい力を吹き込みながら、このチェーホフをめぐる新しい物語の奥深くへと誘います。

さて、日本を代表する劇作家が描く「ロシアの文豪をめぐる物語」は、どのように展開していくのでしょうか。その糸口を、井上ひさし自身の筆による文章から推察してみましょう。


全生涯を兄に捧げた妹がいた。
兄は医者、そのそばで看護助手と薬剤師をつとめ、家政婦も、マネージャー役も兼ねていた。
ときには兄を甘やかす母親にもなった。

妹には一人の親友がいた。
親友は魅力的なドイツ系の女優だった。妹は親友になんでも打ち明けていた。

妹が怖れていたことはただ一つ、兄と親友とが結婚したりはしないかということ。
二人とも結婚生活には向いていないのだ。
だが、怖れていたことが現実になる。二人はこっそり結婚していた!
一度に兄と親友とに裏切られ、一度に兄と親友とを失ってしまった妹。

妹、マリア・チェーホワは激怒した。
親友、芸術座の女優オリガ・クニッペルは、わたしたちのロマンスについて
だれも口を出すべきではないと抗弁した。
そして兄、アントン・チェーホフは頭を抱えながら、最後の戯曲『桜の園』に取りかかった。

 晩年のチェーホフが引き寄せてしまった、哀れで、やるせのない、
滑稽な悲喜劇を、選り抜かれた六人の俳優が、いま生き生きと再現する。
再現の手がかりを井上ひさしが書き、すべてを栗山民也がまとめあげる。


【井上ひさし新作+スタッフ+キャスト+制作タッグチーム】の新しい出会いが生み出す新たな世界!
皆さまに、最高の「ロマンス」をお届けいたします!  是非、お楽しみに!

[ お問い合わせ ]
シス・カンパニー (03)5423-5906
番号はお確かめの上、お間違えないようおかけください。