シス・カンパニー公演 獏のゆりかご
SIS company inc. のプロデュース作品のご紹介
《公演概要》
小高い山の上にある小さな動物園。
そこは、さまざまな人々の心模様が行き交う場所。
ごくごく普通に暮らす人々の、ごくごく何気ない日常に、
小さな出来事が積み重なって、次々と浮かび上がる秘密や悩み、そして喜びと笑い。
今もっとも注目を集めている若手劇作家/演出家・青木豪(劇団グリング主宰)が、
シス・カンパニープロデュース公演に新作をたずさえて待望の登場!

 私どもシス・カンパニーではこれまで、近代日本の名作戯曲の掘り起こしや、海外の翻訳戯曲への新しいアプローチ、という2本柱を掲げて、数々の話題作を上演してまいりました。
その代表と言えるのが、本年春に上演された菊池寛の短編戯曲同時上演『父帰る/屋上の狂人』であり、現代アメリカ演劇界の生きる伝説エドワード・オルビーの問題作『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』の上演です。この二方向に対座する支柱は、一見、真逆に位置しているかのように見えますが、一度そこにある入り口から中へと歩み入ってみると、趣向や手触り、味わいは違っていても、その奥には私たちの心を揺さぶる共通の演劇の醍醐味と楽しさが満ち溢れています。
 そこで、この度、シス・カンパニーのプロデュース活動の三本目の柱として、いよいよ初のオリジナル作品を発表することになりました。その記念すべき新機軸・第一弾として登場するのが、昨今の演劇界にあって、 その作風同様、観る者の心に「一筋の光」指し示す、劇作家・演出家:青木豪 なのです。
 彼の描く劇世界は、巧みな状況設定の中、ごくごく日常的な些細に見えるやりとりの積み重ねが交錯し、複層的で微妙な人間関係を描き出していきます。
さりげない会話の中に丁寧に込められた、その情感の細やかさは、優しい手触りの中にも、残酷なほどに哀しくて、でも妙に可笑しな温かさを感じ、余韻を残してくれるのです。
 出演は、蜷川幸雄演出『キッチン』で天性の舞台勘の鋭さを見せた 杉田かおる、映像と舞台を絶妙のバランス感覚で駆け抜ける 高橋克実、俳優だけでなく、脚本家としても大きな注目を集める マギー、外部出演にも積極的に進出し巧さを見せる 小松和重、独特の間合いと存在感で人気の 池谷のぶえ、女優復帰後の活躍が目覚しい 明星真由美、北海道から全国区の人気をあっという間に獲得したTEAM NACSの安田顕、 そして、今年4本目の舞台出演となるベテラン演技派 段田安則 という8名の実力派キャストたちが揃いました。

 今、一番の注目を集める青木豪と曲者ぞろいのキャストとの出会いが生み出すものは?!
この作品『獏のゆりかご』には、あらゆる時代、局面、設定の中で、あらゆる人間の姿を描き出してきたシス・カンパニープロデュース公演の新たな挑戦でもあるのです。是非、ご期待ください!

[ お問い合わせ ]
シス・カンパニー (03)5423-5906
番号はお確かめの上、お間違えないようおかけください。


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