シス・カンパニー公演 ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ
SIS company inc. のプロデュース作品のご紹介

 シェイクスピアの悲劇「ハムレット」の最後の最後で、「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ・・・」の一行だけで片付けられてしまった、憐れな2人組「ローゼンクランツ」と「ギルデンスターン」。 本家ハムレットでは、どうあがいても日の目を見ることのない影の薄い2人組を、堂々の主人公にクローズアップした、いわば『ハムレット』のスピンオフ戯曲が本作です。
 初演から50年の時を経ても色あせない、巨匠トム・ストッパードの知的遊び心が盛りだくさんの傑作戯曲を、この秋、興奮の顔合わせで上演いたします!
 卓越した表現力で益々輝きを増す生田斗真と、破竹の勢いで音楽活動にも進出した菅田将暉が初タッグを組み、自由自在&軽やか&スピーディ&笑いに満ちた台詞の渦の中で繰り広げられる「ハムレット」の裏の裏・・・。歴代最年少の30代で、次期新国立劇場演劇部門の芸術監督に任命された気鋭の演出家・小川絵梨子が紐解く、深い深い戯曲のからくり・・・。合わせ鏡のまた向こうに、またまた合わせ鏡があるかのように、幾重にも張り巡らされた仕掛けの中で、『ロズとギル』の行く末には何が待っているのでしょう?? 本家「ハムレット」では、最後は舞台に登場することもなく、「死んだ」のひとことで片付けられてしまう憐れな2人…。果たして、ロズとギルは、自分たちの哀れな運命を変えられるのでしょうか?!

コインの裏表をかけながら、森の中を行く、ごくごく普通の二人組。
彼らの名は、ローゼンクランツ(生田斗真)とギルデンスターン(菅田将暉)。
デンマークの王子・ハムレット(林遣都)がどうやら正気を失ったらしい、と義父となった国王・クローディアス(小野武彦)が、その真偽を調べるために、ハムレットの学友だった二人を呼び寄せたのだ。
自分たちの旅の目的は分かるけれども、その目的をどう果たせばよいのか分からない二人。
ただただオタオタする二人のそばを「ハムレット」の物語は粛々を進み、そして、、、、。
自分たちも物語のひとつとして、なす術もなく、どんどん死が待つ結末に向かって運ばれていく「誰でもない彼ら」。 
かくて運命に流された二人は、「ハムレット」の物語に書かれた通り、この短い台詞によって存在を完全にかき消されてしまうのだろうか・・・。
 「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ・・・」
 私たちシス・カンパニーは、2016年4月に念願のストッパード作品『アルカディア』日本初演を手がけて以降、 より一層、ストッパード作品への敬意と憧れを深めてまいりました。また、翻訳・演出:小川絵梨子とは、これまでも多くの翻訳作品でタッグを組み、「外国語戯曲の日本語上演」に立ちはだかる課題に果敢に挑戦してきました。今回、数ある英語戯曲の中で、最も緻密な構造をもち、なおかつ最も巧妙で知的な言葉遊びと明瞭な ユーモアにあふれたストッパード作品の原点を探求!まさに、スウィンギング・ロンドンと呼ばれた時代に彗星のごとく登場し、演劇界に革命を巻き起こした本作の醍醐味を2017年の日本にもたらすべく、最強チームを結成し臨みます!
チームの顔ぶれは、生田斗真、菅田将暉のロズギル・コンビを筆頭に、林遣都、半海一晃、安西慎太郎、田川隼嗣、林田航平、本多遼、章平、長友郁真、松澤一之、立石涼子、小野武彦 のメンバーたち。
絶妙に組み込まれた「ハムレット」のストーリーとの多重構造の中で、自由自在にステージを行き交いながら、 躍動感あふれる『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』を皆様にお届けいたします。
 その初演は、1966年8月、エディンバラ国際演劇祭のフリンジ・フェスティバルにさかのぼります。「フリンジ」は、いわゆる「小劇場活動の登竜門」。そこで注目された本作は、1967年には、ロンドン「オールド・ヴィック劇場」(英国ロイヤル・ナショナル・シアター製作)で堂々のメジャーデビュー!そこで大センセーションを巻き起こし、瞬く間に世界の演劇界を席巻しました。
シェイクスピアの悲劇「ハムレット」の最後の最後で、「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ・・・」の一行だけで片付けられてしまった、凡庸で憐れな2人組「ロズとギル」。本家ハムレットでは、どうあがいても日の目を見ることのない影の薄い2人組を、堂々の主人公に引っ張り出し、サミュエル・ベケットの傑作「ゴドーを待ちながら」のような不条理劇として成立させた演劇性。でも、爆笑にあふれたエンターテインメント性で観客を引き込む魅力で一躍脚光を浴びたのです。1960年代中盤の英国といえば、音楽ではビートルズやローリング・ストーンズが活躍し、ファッション界ではミニスカートのツイッギーが一世を風靡!映画、アート等々、まさに若者文化の大革命が巻き起こっていた時代です。まさに、「スウィンギング・ロンドン」と形容されたムーブメントの中、現在も、現代演劇界の至宝として君臨する劇作家サー・トム・ストッパードを、一躍スターダムに導き、演劇界に革命を起こした記念碑的な作品が本作です。
 2017年は、1967年発表のビートルズの傑作アルバム「サージェント・ペッパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド」発売50周年を祝うイベントや復刻版アルバムの発売など、「50周年記念行事」が印象的な音楽界ですが、『ロズギル』も同じような記念ムードに包まれました。本年2017年2月~5月に、本作の初演50周年を記念した公演が、初演と同じく「オールド・ヴィック劇場」で開催されたのです。ローゼンクランツ(ロズ)役は、「ハリーポッター」でお馴染みのダニエル・ラドクリフが登場。ギルデンスターン(ギル)役は、映像・舞台で活躍するジョシュア・マクガイアが演じ、演出には、日本の演劇界とも繋がりが深い、デヴィッド・ルヴォーが担当。チケット完売人気はもちろん、初演50周年の意義が、メディアにも大々的に取り上げられ、大きな盛り上がりをみせました。そういえば、数年前に、英国ロイヤルナショナルシアターで、「ナショナルシアター50周年記念イベント」が祝われたときにも、英国演劇史を彩った作品のひとつとして、「ロズ・ギル」の一場面が、ベネディクト・カンバーバッチ(ロズ役)によって演じられたこともありました。
本作の演劇界に与えた影響は、まさに演劇界の「サージェントペパーズ」!! 観客の愛着は、日本の想像を遥かに超えるものがあるのでしょう。
 また、映像では、ストッパード自身が監督・脚本を手がけ、ロズ役=ゲイリー・オールドマン、ギル役:ティム・ロス、座長役:リチャード・ドレイファスを配した映画が1998年に発表され、ヴェネツイア国際映画祭金獅子賞受賞するなど高く評価されています。

参考:日本での主な上演

初演:1969年2月 劇団四季(翻訳:倉橋健 演出:水田晴康)
 ローゼンクランツ(ロズ)・・・・笈田勝弘   ギルデンスターン(ギル)・・・・日下武史

1985年7月 パルコSPACE PART3(翻訳:松岡和子 演出:出口典雄)
 ローゼンクランツ(ロズ)・・・・矢崎滋   ギルデンスターン(ギル)・・・・角野卓造

1994年8月 博品館劇場(翻訳:松岡和子 演出:鵜山仁)
1997年4月 博品館劇場(翻訳:松岡和子 演出:鵜山仁)
2000年2月 シアターコクーン 地方各都市(翻訳:松岡和子 演出:鵜山仁)
 ローゼンクランツ(ロズ)・・・・古田新太   ギルデンスターン(ギル)・・・・生瀬勝久

2015年5月 下北沢OFF・OFF シアター (翻訳:平川大作 演出:鵜山仁)
 ローゼンクランツ(ロズ)・・・・浅野雅博   ギルデンスターン(ギル)・・・・石橋徹郎

1937年、チェコスロバキアのユダヤ人家庭に生まれる。第二次大戦中はナチスによるユダヤ人迫害の懸念 から幼い頃に国外に逃れ、シンガポール、インドと転居。そこで父と死別し、インドで英国式教育を受ける。
母親が英国陸軍少尉と再婚したのを機に、1946年に英国へ移住。17歳で学業を終え、地方の新聞社を経て、 フリーのジャーナリストとして劇評やインタビューを手がける一方、テレビやラジオドラマの脚本、戯曲を執筆する。
彼の出世作である本作「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」は、1966年に、エディンバラ・フリンジ・ フェスティバルで初演され大評判を呼び、そのまま翌年、ロンドン・オールド・ヴィック劇場にて上演。翌1968年に は、ニューヨーク・ブロードウェイに進出し、その年のトニー賞最優秀作品賞他、計4部門を受賞。その評価を決定付 けた。その後も、『トラヴェスティーズ』、『リアル・シング』、『コースト・オブ・ユートピア』でトニー賞最優秀作品賞を受 賞したほか、ノミネートされた作品も数多い。シス・カンパニーが2016年に日本初演を手がけた『アルカディア』 は、1994年にローレンス・オリヴィエ賞ベスト新作賞を受賞し、トニー賞にもノミネートされた彼の代表作のひとつで ある。2002年にトニー賞を受賞した『コースト・オブ・ユートピア』は、日本では蜷川幸雄が演出を手がけ、9時間にも 及ぶ上演時間の中に壮大な歴史観を織り込み観客を圧倒した。また、劇作のほか映画の脚本家としての評価も人 気も高く、テリー・ギリアム監督『未来世紀ブラジル』(1985年)、スティーブン・スピールバーグ監督『太陽の帝国』 (1987年)、自身で監督も手がけた本作『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』(1998年/ヴェネツイア 国際映画祭金獅子賞受賞/ロズ役=ゲイリー・オールドマン、ギル役:ティム・ロス)などの他、ジョン・マッデン監督『恋におちたシェイクスピア』(1998年)では、アカデミー賞脚本賞を受賞。ノンクレジットで脚本の仕上げに参加している映画も数多い。1978年には、英国王室よりCBE勲章を受章。1997年には、ナイト爵を授けられた。

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シス・カンパニー 03-5423-5906
(平日11:00~19:00)
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